相場での 「アナマリー」 を信じますか?
トレーダーの方の中には、「アノマリー」という言葉を耳にしたことがある方は多いだろうと思います。
「アノマリー」は英語では ”Anomaly" と欠きますが、相場においての意味は、
「理論的根拠があるわけではないが、よく当たる相場での経験則のこと。」という事です。
この「よく当たる相場での経験則」という意味では、よく知られた相場の格言ですが、例えば、
「4月高、鯉のぼり天井」とかが代表格の格言です。
これは、新年度に入って市場に資金が流入してきて相場が上がっていく、この様な現象を表しています。
この格言は理論的にかなりの確度が上がるものだと思います。
新しい資金が流入してくると当然相場にはプラスに働きます。
この様な、理論的に説明がつくものも有れば、そうでないアノマリーも相場には存在します。
私個人の話になりますが、日経225でずっとトレードを行ってきていますが、ここ数年の相場の動きから私なりの或る「アノマリー」を信じるようになってきました。
それを具体的に言いますと、「毎月の中旬は大きく動かない、寄値付近でのアップダウンの繰り返しが多く、小動きに終始する」 という私なりの「アノマリー」を持っています。
先月も、今月も、或いは、さかのぼって今年の1月から観ても、このアノマリーはほぼ的中しています。
このアノマリーですが、特に日経225指数売買を行う際には結構役に立ったりしています。
今月の例で説明しますと、以下のエクセルシートを参照下さい。

これは、今月の売買データを記録してあるシートの一部ですが、左側の色分けの箇所に注目して下さい。
色が濃い部分が多いほど動きが大きく、比較的色が浅い色が多い事で値動きが小さい、という事が
パッと見た目で判るように色分けを行っているものです。
色分けの価格帯区分はシートの最上部に現れていますが、紫とか、赤は、値幅の多さを表しています。
値動きの小さい部分では、肌色とかの浅い感じの色が使われています。
ひと目で全体的な値動きの大小が判ると思います。
第2週に入って途端に色が浅い日々が多くなっています。
この傾向は本年に入って以降もずっと同じ傾向なのです。
中旬になると、小波動の繰り返しが多くなり、大きな動きはピタリと止まる、このアノマニーです。
いつものパターンですと、来週の後半くらいから第4週にかけて色が濃く(動きが出てくる)なると予測されます。
この様な動きは単なる「理論的根拠があるわけではないが、よく当たる相場での経験則のこと。」では
無いと私自身は理解しています。
その根拠、理由は、北米NYの株価動向とFRBの金融会議の結果発表、経済諸表の発表、等が大きく影響を及ぼしていると推測しています。
特にアメリカ重要経済諸表の発表のタイミングも月末に多く重なります。
この様な状況から、中旬頃になると市場では「様子見」の姿勢が色濃く反映されてきて相場の動きが小さくなり、経済諸表発表やFRB会議の公表を通過することで、相場の動きにトレンドが出てくるものと、私なりに理解しています。
あながち、「理論的根拠があるわけではない」という訳では無い、と思っています。
この様な自分が信じる或る種の「アノマリー」的なものが起こるこの様なタイミングで、ずっと自動売買を継続してきている私がこの時期に行う事、これを次回以降に説明したいと考えています。
相場が小動きを繰り返す、この様な時に、同じ様に同じ設定値で自動売買を動かしている場合と、少し見方を変えてみる、これらのやり方の差についても説明してたいと予定しています。
次回以降をお楽しみ下さい。