日銀金融政策決定会合結果のあとは?

先週は、北米FRB会合、日銀会合、等の重要金融正確決定会合がありました。
その前の週には欧州のEU会合もありました。
それらの結果を受けて、投資市場、特に株価の大きなトレンドはあるのでしょうか?
これまで過去の例では、EU会合はFRBの前に行われる事が通例で、今回も一週間前でした。
今回のEU会合では金利引下げという大きな決定がなされたのですが、さほど金融市場に大きなトレンドや動揺は見られませんでした。
想定範囲内という事だったのかもしれないですね。
日銀の決定会合の内容ですが、債権購入を止めて売却していく方向に金融引き締に舵を切っているのですが、これも同樣に金融市場では反応薄で終わった感じがあります。
事前の想定範囲という受け止めだと思います。
ただ、植田総裁の記者会見では債権売却開始次期や総額などは具体的には全く明記されず、これが金融引き締めにハト派的と見做されて、為替の円安が進行した様子でした。
北米のFRBでは金利下げは見送られ、また、年3回程度の利下げ事前予想に反して、年内1回の利下げ程度という内容に株式市場は結構な反応を示している様子で、株価の短期的なトレンドは弱気相場になっていくという見方が大半の様子です。
やはり、北米でのFRB会合結果が世界の株価に与える影響力は相変わらず一番強い様です。
世界の株価への影響力という点では日銀会合結果にはあまり大きな影響力を持ってこなかったのですが、それでも過去には、黒田総裁時代では ”黒田バズーカ” は海外でもあまりにも有名でしたし、この頃の黒田総裁の記者会見結果のサプライズの連続で世界の株価が動揺する場面もかなり多くありました。
また、安倍首相の ”アベノミクス” も世界的に有名な話で、これによって世界の名だたる大手投資家が日本株に資金を振り向けるキッカケとなったのも有名な話です。
先週までの各国中央銀行金融政策決定会合の結果を総合的にみても、株価、特に日本株には大きな動きやトレンド形成は無いと言えると思います。
今後短期的には、日本株価は諸外国、特に、アメリカ市場の経済指標の動向次第で変動してく事が多いと思われます。
日本株価はアメリカの今後の労働市場環境諸表、物価動向、雇用動向、消費動向、等の指標発表に一喜一憂する状況が続いていくのだろうと考えています。
大きなトレンドが出る状況では無さそうで、小動きが継続するマーケットとなるのでは無いかと予想できます。

