【来週の株価、為替、また一波乱あるかも、、、、】
みなさんもお気づきの事だろうと思いますが、このところの日経平均株価とアメリカのダウ株価の動き
に連動性がなくなってきています。
通常ですと、アメリカの方でダウやナスダックが上がれば、翌日のデイセッションでの日経株価は連動
して上昇する傾向が殆どです。逆の動きも同じです。
それどころか、株価の波動そのものも極く似通った動きをする事も多かったのが通常なのです。
例えば、開始から上げていくが途中で逆に大きく下げ、その後切り替えして最終では大幅の上げ相場、
この様な複雑な動きをアメリカの株価で観られた場合、翌日の日経の波動もまさに瓜二つの似通った
複雑な動きをする、 この様な 株価の波動 そのものも瓜二つという現象です。
ところが、ごく最近、ここ1,2週間ほどの株価の連動性という観点からダウと日経平均それぞれの株価
の動きを見比べてみると、これまで常だった株価の連動性が薄れてきているのに気づくと思います。
通常は互いに連動する株価動向だったものが、最近なぜその動きが異なるようになっているのでしょう
か、疑問に思ったことは無いですか??
株価の連動性が薄れてしまっている、この答えは明白です。
為替の影響です。
例えば、昨晩(12日)ナイトセッションの動きの例で見てみましょう。
アメリカダウの株価は、FRBの金融緩和期待で取引開始からアップダウンは伴いながらも一方高に上昇
をしていき、結局は大きく値を上げて引けました。
一方で日経225先物の株価動向はダラダラと下げて終了してしまいました。
動き方が全く逆になってしまっています。
この間のドル円の為替レートの動きを見てみるると、両国中央銀行の金融政策の違い ー アメリカの
FRBはハト派傾向で強い金融緩和方向、日本の日銀の金融政策は日銀総裁の発言はタカ派色を強く出し
てきている ー この金融政策の方向性が真逆になっているのです。
FRBとしては来週の金融政策決定会合では0.25%の金利下げ、いや0.5%の大幅な金利の下げを決定す
る事になる可能性も大なのです。
かたや、来週末での日銀の決定会合では、現状維持が濃厚だが次の決定会合では0.25%の金利上げ、
その後も引き続き引き締め方向、という決定がなされそう。
この様な真逆の方向性で、アメリカではこの先、益々金利が下がっていく方向で、日本の方は金利を上
げていく方向、これによってアメリカのUSドルは弱含みに、日本円は強含みに、という逆方向のバイ
アスが強まってきているのです。
アメリカ以外の経済先進国のあいだでも殆どの国々の金融政策は今や金融緩和の方向性となっています。
つい先日には、欧州EU圏も0.25%の金利アップを行ったところです。
日本だけが金利上げの方向となっています。
今後は、徐々に日本円の為替レートは強含みとなっていくものと容易に考えられます。
という事を考慮に入れて観てみると、もしも来週のFRBで例えば金利を05%の利下げとちょっぴりした
サプライズ決定が下されたりしたら、市場ではそれに乗じる形での過剰反応が起きて、円相場が大きく
値上がりする事態も考えに入れておく必要があるかもしれません。
ドル円が来週の両国金融決定会合後に大きく動く可能性も無きにしもあらず、かもしれません。
もし為替相場が過剰反応を起こせば、日本株は大きく下落方向へと動くこともあるかもしれません。
この可能性は低いと思いますが、その様な事態が起これば日本株は8月末大幅下落の2番底を確認しに行
くという事態になる可能性だってありそうです。
これは、特に、裁量などの売買でロングのポジションをお持ちの諸兄方は最新の注意が必要かもしれないですね。
xBid Pro Nash均衡ロジックの自動売買での繰り返しロジックを使用している限りでは、この様な事
が起ころうとも、ほぼ特段の注意は必要はありません。
通常通りでいいです。 株価の大きな変動、上がろうが下がろうが、これはむしろ歓迎の方向ですね。
さて、さて、、、、来週に向けて、特に週末、の株価や為替の動き、これらは要注目です。
波乱万丈相場の再登板か、或いは、波風立たず、で通過できるか、、、、、、、、。