【更に、日本国産OSの成長企業が、自動運転分野でも、、、】
先日の 「さかなAI」 に続き、純国産OSで果敢にチャレンジし、伸びている会社が名古屋市に
ある 「ティアフォー」 という自動運転の覇権を争っているユニークな会社です。
ティフォーというのは、自動運転の大変高いレベルの事を意味しています。
それが会社名になっているようです。
ここが取り扱う 純国産OS は実にユニークで、自動運転の自社開発OSを無償で開放し多くの自動車
メーカーや、かのITの巨人Amazonなどをも自陣に囲い込む戦略を取っているのです。
つい最近では、いすゞが自社での自動開発を諦めて、ティアウエアに注目し60億円もの出資を決めて
資本提携を結んだほどです。
この 自動運転OSティアフォー は名古屋大学の准教授だった加藤教授が開発したものです。
自動運転は将来有望な市場規模になるが、1社でやるには巨額な投資が必要となり先行する巨大テック
企業には到底勝てない。
グーグルとか世界のトヨタとか、巨大企業に勝つにはどうすればいいか、この答えをパソコンでの
オープンソースで成功した 「Linax、リナックス」の成功モデルに着目。
技術の無償開放により、この純国産OSは急速に業界で広まり、いまや巨大テックの自主開発OSに比肩
するソフトとなっている。
基本ソフトのOSを無償で企業に開放し、メーカはそれぞれ必要な求められる性能をカスタマイズして
共同開発する、というビジネスモデルを構築しました。
先行する巨大テックの自動技術は、これらの自動運転技術の部分は全てブラックボックスになってい
て、他のメーカーが技術供与を受けるにしても巨額のライセンス料が必要となってしまうのです。
メーカにとれば、このオープンソースのOSを使ってカスタマイズする事で大きくコストを削減できる
し、ティアフォーもこの個別機能の共同開発によって収益も稼げる、いわば、相互がウインウインの
関係になっているのです。
この狙いはピタリと当たり、今やモビリティ関連の500社もが活用している。
いまや、この純国産自動運転専用OSは業界のデファクトスタンダートなっているのです。
すごい話ですねーーーー。
私は全く知りませんでした。 皆様はいかがでしたか???
更にこの加藤社長の凄いところは、更に高度な自動運転に対応する為に、かの有名な英国アーム社と
手を組んだのです。
アーム社といえば、孫正義社長が目をつけてソフトバンクGが買収した企業です。
世界のスマートフォンの頭脳CPUの設計はほぼムーア社が独占しています。
今やソフトバンクの 宝物的存在 で、半導体の設計会社です。
米アップルの iフォン へ技術供与するほどの高い半導体設計技術をもつ、世界に誇る頭脳集団
です。
工場などは一切持たない頭脳集団、まさに半導体界の影の 黒子 なのです。
自動運転での頭脳集団では 影の黒子 と半導体設計の 影の黒子 が手を結んだのです。
この分野で先行する米、中の巨大企業は自動運転に巨額の投資を行っています。
テスラは何と1兆4000億円、また中国BYDは2兆円超もの資金を投入する事を表明。
豊富な資金力で攻める米中の巨額マネーに対し、仲間づくりを更に増やして自動運転の高度化を進める
戦略のこのティアフォー、 この行き着くところはどうなるのでしょうか。
加藤社長は、今後、自動運転の陣営は3つくらいに集約される、と読んでいます。
そのうちの一つにティアフォーは必ず残る、と言い切ります。
頭脳集団はいまや400人規模となっています。
これら400もの頭がフル回転して作り出していく世界、楽しみに見ていたいですね。
パソコンなど、最も重要な オペレーティングシステム=OS はアメリカとか日本以外のモノと
ばかり考えていましたが、自動運転の分野ではこの様に純国産のOSも頑張っているのですね。
これも、さかなAIとともに、すごいです!!!!!