【日本株は大底を入れたか????】
8月9日の日経平均株価は前日比193円高の3万5025円で終了した。
上げ幅は一時800円を超えたが戻り待ちの売りは当然多く出て上値はかなり重く感じてられました。
この日経平均は一旦大底を入れたのでしょうか?
なだらかな下げを入れるとほぼ1ヶ月に渡って急落した相場なのですが、底入れの兆しも見えた様でもあります。
日経平均は7月11日に過去最高値から5日まで約25%下落し9日の終値時点で災厄値から11%戻した事になります。
これまで同じ様な急落場面は過去何度も経験してきたことなのですが、資料によると過去14回の急落場面で平均下落率は22%という事です。
また、底入れから次の戻り高値を付けるまでの局面での平均上昇率は19%という事です。
この様に過去統計から見ると急落場面での平均下落率が20%程度という事を今回の急落場面に当てはめてみると急落の第一波は終了したと観られると思います。
その後、平均的に戻りが19%という事ですのでこれを当てはめてみると日経平均は3万7700円台になります。
歴史は繰り返すの名言どおりですと、一旦底入れしたとみなされ、戻り高値は3万7700円台の前半ということになります。
ネットで調べてみると、今回の急落後、底入れしたとの見方がほぼ過半数以上を占めていると思います。
アナリストの多くは一旦底入れ完了という見方をしているようです。
当然、底入れ完了の意見と、いやまだ2番底を探りに行く場面がこれから始まる、という意見があります。
大底を入れた、という意見ではバリュエーション面で長期投資家にとって魅力的な水準まで低下した、今が絶好の買い場、という見方です。
この先の相場は9月~10月の企業決算の内容評価、及び、11月の米大統領選挙結果判明までは短期的にはレンジ相場となる。
その後は持続的な回復が始まって年末にかけて4万5000円を目指す、という意見です。
一方で2番底となる、という意見では、過去の振り返れば、一度崩れた相場は最低でも2ヶ月程度は戻らない為、今回も同様にこれから9月にかけては2番底を探る展開になる、という意見です。
本格的な戻りはまだ先で、VIX指数が急落前の水準まで低下するまでは投資家に安心感が高まる根拠が不足し2番底の懸念はかなり大きい、という事の様です。
さて、どちらが正しいのでしょうか?
ただ、言えることは、VIX指数は米大統領選挙の年は高く保持される傾向が強いという事。
現時点では5日に付けたVIX60題からまで大きく低下して収まりつつ有るようですが、大統領選挙が深まってくるとVIXが上昇傾向となってこれは日本株のVIX上昇にもつながりやすい、という事です。
特に8月は世界的に市場参加者が大きく減少してしまうので今月はVIX指数の大きな変動に気を配る実用があると思います。
なにはともあれ、今回の急落相場は短期的には収まりつつある様に、私には感じられます。