【中期目線での個別株の検討: サイゼリア 】

私の投資スタイルは、もちろん、xBid Proを使っての自動売買がメインですが、その他、時々ですが

人があまり注目していない企業の経営スタイルとその考え方に注目して、中期~長期目線での現物株

探しをしたりしています。

先般、私の好きな分野、ハイテク銘柄、の中から、8月末の日経株価が押した時点で、東京エレクト

ロン株を、また、先週には村田製作所株を現物で仕込みました。

東京エレクトロン株は既に含み利益も出てきていますが、今後年末にかけてこの2つの株価動向も

楽しみにしています。

今回は、私の得意とする分野では無いのですが、以前皆様にご紹介した「ウオーレン・バフェット氏」

の金言にならって、 「他の企業戦略と一線を画して、独自路線の経営スタンスを持ち差別化出来る

企業で継続的に利益増が見込める企業を選別対象とする」 という考え方をもとに、目にした新聞記事

が気になってきています。

その企業とは、皆様方の身近にも有ると思いますが、外食チェーンを展開しているサイゼリアです。

サイゼリアは、コロナ禍を過ぎても独自の低価格路線を堅持していて、ここ数年では海外、特に、

中国においてチェーン店展開を図っている様子です。

その他、東南アジア諸国、アメリカ、とかの海外展開も視野に入れている様で、低価格戦略を武器

とし、それを強みとした他の企業とは一線を画している独自の経営戦略で、国内店舗の増加も視野に

入れながら高収益を出している点を私は注目し高く評価しています。

今後のサイゼリアの展開力、株価に暫く注目してみようかなと考えています。

以下、気になった記事の要約です。

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サイゼリアが中国を中心とするアジアで快走している。
9日発表の2024年8月期連結決算は純利益が前の期比58%増の81億円と大きく伸び過去最高となった。けん引役は中国。
倹約志向が強まる中で低価格メニューが人気で地域別売上高では上海や北京などが2~3割伸びた。
物価高では逆張りとも言える強みの低価格戦略を磨き国内外の出店を加速する。

「中国事業の営業利益は大きく伸びており今後も成長する。今期は出店をさらに増やしていく」。
9日午後、東京都内で開いた決算記者会見で松谷秀治社長は手応えをこう語った。
24年8月期の売上高は23%増の2245億円、営業利益も2倍の148億円と好調で14年ぶりに過去最高益を更新した。

稼ぎ頭として存在感を高めているのが中国だ。中国が中心となるアジア事業の営業利益は前の期比38%増の116億円と営業利益全体のうち約8割を占めた。
松谷社長はかねて「中国は一部で日本のバブル崩壊後のような状況がみられる。低価格が受けて既存店が伸びている」と強調する。

中国でも日本同様に単純値上げは実施していない。
広州の店では「ミラノ風ドリア」が18元(約380円)と地場をはじめとする同業他社の外食チェーンに比べると低価格を維持しており、客数増につながっている。

弾みが付いた中国のさらなる開拓に向けて投資も増やす。ソースやパスタ、ピザなどを製造する中国子会社「広州サイゼリヤ食品」が約3000万ドル(40億円強)を投じて中国・広州に新工場を建設する。すでに着工しており、26年1月の本格稼働を目指す。

松谷社長は「(現状約500店の)中国1000店舗を見据えた新工場だ。工場で仕込み作業をすることで店の生産性は上がる」と狙いを話した。
広州新工場を通じて商品を安定供給しながら原価も下げる考えで、バブル後の景気悪化のなか低価格を売りに日本で急成長した成功体験を中国でも再現する。

お膝元の国内は利益面では厳しい状況が続いたが、こちらも改善の兆しが見えてきた。
国内事業の営業損益は27億円の黒字(前の期は14億円の赤字)となった。既存店売上高は23%増、同客数は19%増となり5年ぶりに黒字転換した。
あうかいらーくHD や ゼンショーHD などが既存店客数で1割弱の伸びにとどまる中、国内外食チェーンでの伸びが際立っている。

足元の好調さを受けて国内も出店攻勢を強める。
現状、約1000店強なのをまず10年で1500店舗まで引き上げる計画だ。
中長期的には国内外食でトップ級となる2000店の大台も視野に入れる。

今回の物価高の局面では国内の小売り・外食の多くが消費者への価格転嫁を経営課題と捉えて値上げに動いた。
一方、サイゼリヤは強みの低価格戦略を貫いて逆に磨きをかけた。
製造小売り(SPA)を掲げ、食材の調達や加工を自ら手掛けてコストを圧縮する。
調達は見直しも絶えずかけている。
9日には約95億円を投じて岐阜県神戸町にサラダやピザなどを製造する新工場を建設することも発表した。

輸入食材が多く、足元で続く円安は逆風だが「既存店客数の伸びや自社工場の生産比率を高めて吸収する」(松谷社長)。
結果、価格転嫁は粉チーズの無料提供中止など一部にとどめ、国内メニューの価格を原則維持し続けた。

「ファストフードの安さを求める層とファミレスの味や接客を求める層、両方の支持を得られるようになったのではないか」。松谷社長はこんな仮説を立てている。

すかいらーくや日本マクドナルドHD など競合大手が値上げを急いだ中、価格を据え置いたサイゼリヤは客単価が約820円とファミレスの価格帯から外れてファストフードに近づいた。
サイゼリヤが我慢して逆張り戦略を続けたことで、新たなビジネス機会が生まれたとの見立てだ。

サイゼリヤは国内外の人気を追い風に25年8月期連結売上高を前期比13%増の2536億円、営業利益は12%増の166億円と見込む。
国内では今期に前期比2倍となる30店舗を出店する。
中国を中心とする海外では前期比6割増となる136店を開業予定だ。アジアではベトナムへの進出も決めた。

松谷社長は「将来は欧米にも出店したい」と世界チェーン化への意欲を隠さない。
日本で磨き中国でも花開いた低価格戦略で世界のイタリアンチェーンへ脱皮できるか。今が岐路だ。
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という事なのですが、低価格路線堅持という一見当たり前の様に響く言葉ですが、日本での成功モデル

を日本国内、中国をはじめ、海外諸国に展開していくという独自路線で、「収益(利益)」を増や

していっている点が 特異な点 として私の注目しているところなのです。

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